鍼灸・接骨整骨・あん摩マッサージ指圧の受療率を考える

鍼灸・接骨整骨・あん摩マッサージ指圧の受療率を考える

矢野 敦子

矢野 敦子

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鍼灸や整骨、あん摩マッサージ指圧といった施術が日常の中でどの程度利用されているかを示す受療率。これは、私たちが提供する予防医学の価値を社会に伝える上で、非常に重要な指標です。

しかし、厚生労働省の統計データを見る限り、その利用率は決して高いとは言えない状況です。ここでは、現状の受療率に関するデータを紐解き、その背景や課題、そして解決の方向性について考えてみたいと思います。

データから見る受療率の現状

厚生労働省「統合医療」に係る情報発信等推進事業の「統合医療」情報発信サイトの2010(平成22)年度厚生労働科学研究「統合医療の情報発信等の在り方に関する調査研究」(研究代表者:福井 次矢/聖路加国際病院院長)によると、一般人を対象とした、医療機関以外で提供されている相補(補完)・代替療法等の利用状況に関する調査(回答数:3,178人)では、いずれの療法においても、「利用したことがない」との回答が最も多くなっています。

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出典:[厚生労働省]「統合医療」情報発信サイト利用マニュアル p6

また、「利用したことがあり、現在も利用することがある」と回答した割合は、「サプリメント・健康食品」が33.8%と最も多く、鍼灸やマッサージは以下の通りです。

各種マッサージ(台湾式、タイ式、足つぼ(裏)などを含む)

13.0%

整体

10.4%

はり・きゅう

5.6%

骨つぎ・整骨

4.5%

さらに、「以前利用したが、現在は利用をやめた」との回答では、整体が最も多く以下のような結果が出ています。

整体

25.8%

各種マッサージ(台湾式、タイ式、足つぼ(裏)などを含む)

24.3%

はり・きゅう

21.4%

骨つぎ・整骨

18.3%

このデータから分かることは、鍼灸や接骨・整骨などの施術が「一時的に利用されたものの、継続的に利用されることが少ない」という現実です。特に、接骨・整骨については「現在も利用している」の割合が4.5%と非常に低い数字に留まっています。

なぜ受療率は低いのか?

これほど多くの施術者や施術所がある中で、なぜ受療率が低いのでしょうか。その理由をいくつか考えてみます。

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出典:[厚生労働省]令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 p8をもとにグラフを作成

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出典:[厚生労働省]令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 p8をもとにグラフを作成

1. 一般的な認知度の不足

鍼灸やあん摩マッサージ指圧、柔道整復といった施術が具体的にどのようなものか、またどのような効果があるのかを知る人は少ないのが現状です。一部の人々は「肩こりや腰痛を治すための施術」と認識していますが、それが予防医学や健康増進の観点からも有益であるという理解には至っていません。

2. 情報のアクセス性の問題

インターネットが情報収集の主流となる中、多くの施術所ではホームページが古いままであったり、スマートフォンに対応していなかったりといった問題があります。また、予約方法が電話予約のみの場合、診療時間外の予約ができず、潜在的な患者様のニーズを逃してしまうこともあります。

3. 継続利用のハードル

一度施術を受けたものの、「効果が感じられなかった」「通い続ける理由が見つからなかった」といった理由で利用をやめるケースが多いようです。この背景には、施術者と患者様の間で「期待値のすり合わせ」が不十分であることも影響しているのではないでしょうか。

IT活用による受療率向上の提案

受療率を上げるためには、施術者側が現状の課題を認識し、解決に向けたアクションを起こす必要があります。その際、ITを活用することが重要な鍵となるでしょう。以下は具体的な施策の例です。

1. ホームページの充実化

ホームページは、施術所の「インターネット上の店舗」と言えます。スマートフォン対応のデザインに変更し、施術内容や料金、利用者の声、そして施術者のプロフィールなどをわかりやすく掲載しましょう。また、定期的な更新を行い、最新情報が反映されている状態を保つことが重要です。

2. Googleビジネスプロフィールの活用

Google検索で上位に表示されるためには、Googleビジネスプロフィールの情報を充実させる必要があります。施術所の営業時間、住所、写真、口コミなどを適切に管理することで、新規の患者様がアクセスしやすくなります。

3. ネット予約システムの導入

電話予約のみではなく、インターネットから簡単に予約できる仕組みを導入しましょう。これにより、診療時間外でも予約を受け付けることができ、患者様の「今行きたい!」という気持ちを逃さず受け止めることができます。

4. SNSやブログでの情報発信

施術所の日常や健康に関する情報を発信することで、施術所の雰囲気や専門性を伝えることができます。SNSは特に、患者様との距離を縮めるための有効なツールです。

最後に

鍼灸やあん摩マッサージ指圧、柔道整復といった施術は、単に症状を和らげるだけでなく、健康を維持し、生活の質を向上させるための予防医学の一環として非常に有用です。しかし、その価値が社会全体に十分に理解されていないために、受療率が低いという現状があります。

これを変えるためには、施術者自身が積極的にITを活用し、情報発信やサービスの向上に取り組むことが求められます。弊社クロスリンクは「元気な人が人を元気にする」というビジョンのもと、私たちが提供する予防医学がもっと身近なものとなり、多くの人々の健康と元気に貢献できる未来を目指し、鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師のみなさんをサポートしてまいります!

IT活用による情報発信と合わせて大切な『関係を深め、紹介が生まれる仕組み』

SNSやブログでの情報発信を通じて専門性や信頼感を伝えると同時に、来院された患者様との関係性を深めていくことも、選ばれ続ける施術所づくりには欠かせません。

そこで役立つのが、経営支援システム「カルッテ」です。

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1. ビフォーアフター写真の患者様共有

施術の効果を写真で分かりやすく共有でき、患者様の納得感や信頼感を高めます。

2. 紹介集客の仕組み化

満足度の高い患者様からの紹介が自然と生まれる仕組みを構築できます。

3. 顧客データ・来院履歴の一元管理

患者様一人ひとりの情報を一元管理し、丁寧な対応や適切なフォローに役立てられます。

4. 手厚い導入サポート

導入時から運用開始後まで、専任スタッフが丁寧にサポートいたします。

5. 手頃な価格から導入可能(月額9,800円〜のプランをご用意)

院の規模や目的に合わせてプランを選べ、スタートプランなら月額9,800円から導入いただけます。

情報発信による受療率向上の取り組みと合わせて、患者様との関係を深め、紹介が生まれる施術所づくりの土台として、カルッテをぜひご活用ください。

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矢野 敦子

著者

矢野 敦子

株式会社クロスリンク代表取締役 兼 マッサージコンシェルジュ®️

新卒で凸版印刷株式会社に入社し営業職に従事。途中、株式会社博報堂へ出向し大手自動車会社のプロモーション戦略の企画立案から実施までを行う。

その後、株式会社エムアウトに参画。新規事業の立ち上げを経験したのち、2010年に株式会社クロスリンクを設立。2012年に株式会社エムアウトからMBOを実施し、現在に至る。

2022年度東京女性経営者アワード「持続経営部門」受賞

【公式】X(旧:Twitter)

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