整骨院の悪い口コミにどう返す?低評価レビュー返信の手順と例文集

整骨院の悪い口コミにどう返す?低評価レビュー返信の手順と例文集

石井 武

石井 武

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Googleマップに星1つの口コミがついていた。心当たりはあるような、ないような。腹も立つし、どう返せばいいか分からない。——そのまま、見なかったことにして数週間。整骨院・鍼灸院の先生から、こういう声を耳にすることがあります。

気持ちはよく分かります。ただ、悪い口コミへの対応は、身構えるほど難しいものではありません。落ち着いて返すための手順と、いくつかの例文さえ手元にあれば、たいていのケースは乗り切れます。今回は、その手順と、そのまま使えるケース別の例文をまとめました。

目次

そもそも、悪い口コミは放置していいのか

結論から言うと、放置はおすすめしません。理由は、口コミの返信を読んでいるのが、投稿した本人だけではないからです。

新しく院を探している人は、星の数だけでなく「悪い口コミに、お店がどう返しているか」を必ず見ています。むしろ、そこで人柄や姿勢を判断していると言っていい。低評価そのものより、低評価を放置している様子のほうが、見込み客を遠ざけます。

逆に言えば、悪い口コミは、誠実な対応を見せる場にもなります。丁寧な返信が一つあるだけで、「何かあってもちゃんと向き合ってくれる院だ」という印象に変わる。ピンチをチャンスに変える、とまでは言いませんが、対応次第でマイナスをゼロ以上に戻すことはできます。

返信の前に押さえる3つの原則

具体的な手順に入る前に、どのケースにも共通する原則を3つ挙げておきます。

① 24〜48時間以内に返す 早さは誠実さの表れです。時間が経つほど「放置された」印象が強まります。すぐに完璧な文章を書けなくても、まずは受け止めの一報を返すことを優先します。

② 感情で返さない 理不尽に感じる内容でも、感情的な反論は禁物です。読んでいるのは第三者。どちらが大人の対応をしているかは、文面から一目で伝わります。売り言葉に買い言葉は、必ず院側の評判を下げます。

③ 個人情報・施術内容を書かない 「あなたは〇月に来院され、〇〇の施術を受けた方ですね」といった返信は、たとえ事実でも避けます。来院した事実や施術内容は、本人の同意なく公開すべきでない情報です。守秘への配慮が欠けていると見なされ、かえって信頼を失います。

そのまま使える 返信の4ステップ

原則を踏まえた上で、返信は次の4ステップで組み立てます。どんな内容の口コミでも、この順番でつなげれば形になります。

  1. 感謝:来院・投稿へのお礼を述べる

  2. 受け止め:不快な思いをさせたことへのお詫び、または指摘への感謝

  3. 事実と改善:院としての考えや、今後の改善点を簡潔に

  4. オフラインへ誘導:詳しい話は個別に、と対話の窓口を示す

この4つを、それぞれ1〜2文で。長すぎる返信は言い訳がましく見えるので、全体で5〜7文程度に収めるのがちょうどいい塩梅です。

ケース別 返信例文

4ステップに沿って、よくある5つのケースの例文を用意しました。自院の言葉に置き換えて使ってください。

ケース1|施術の効果に不満

この度はご来院、また貴重なご意見をいただきありがとうございます。ご期待に沿う結果をお届けできなかったこと、申し訳なく思っております。お身体の状態は一人ひとり異なるため、施術方針の見直しが必要だったかもしれません。もしよろしければ、一度お話をお聞かせいただけないでしょうか。お電話(〇〇-〇〇)でも承っております。

効果を断定する表現(「必ず改善します」等)は、広告のルール上も避けるべきなので、返信でも使いません。あくまで「向き合う姿勢」を示すことに徹します。

ケース2|待ち時間・予約の取りにくさ

ご来院ありがとうございます。お待たせしてしまい、貴重なお時間を頂戴したこと、心よりお詫び申し上げます。ご指摘を受け、予約枠の見直しと当日の進行管理の改善に取り組んでおります。次回はスムーズにご案内できるよう努めますので、またお立ち寄りいただけますと幸いです。

改善に着手している事実を書くと、他の見込み客への安心材料になります。

ケース3|受付やスタッフの接客態度

この度は不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。いただいたお声はスタッフ全員で共有し、接遇の見直しを行いました。お客様に安心してお越しいただける院づくりを改めて徹底してまいります。差し支えなければ、詳しいお話をお聞かせいただけますと今後の改善に活かせます。

個人を特定して責めるより、「院全体で受け止めた」と示すほうが、組織としての誠実さが伝わります。

ケース4|料金への不満

ご来院ありがとうございます。料金についてご説明が十分でなかった点、お詫び申し上げます。施術内容と費用については、事前に分かりやすくご案内するよう改善いたします。ご不明な点があれば、遠慮なく受付までお申し付けください。

料金トラブルの多くは、事前説明の不足が原因です。返信でも「説明を改善する」という方向で受け止めると角が立ちません。

ケース5|事実と異なる/なりすましの疑い

ご意見をいただきありがとうございます。恐れ入りますが、いただいた内容について、当院の記録と照らし合わせても状況を確認できませんでした。もし何か行き違いがございましたら、直接お話をお伺いしたく存じます。お手数ですが、お電話(〇〇-〇〇)までご連絡いただけますでしょうか。

明らかに事実と異なる場合でも、公の場で「嘘だ」と断じるのは逆効果です。冷静に「確認できない」と述べ、対話に誘導します。悪質な内容(誹謗中傷・無関係な投稿)は、Googleへの削除申請も検討できますが、まずは冷静な一次対応を優先します。

「返信」より効くのは、悪い口コミを"生みにくくする"仕組み

ここまで返信の話をしてきましたが、根本的な対策は、悪い口コミが生まれる前に手を打つことです。ポイントは2つあります。

一つは、不満を院内で拾いきること。会計時や施術後のひと声、簡単なアンケートなど、患者さんが不満を口に出せる接点を院の中に用意しておく。院内で受け止められた不満は、Googleマップには書かれません。

もう一つは、満足度の高い患者さんから、先に口コミをお願いすること。良い口コミが積み上がっていれば、たまに低評価がついても全体の評価は揺らぎません。「良い施術のあと、満足そうにされている方に、その場でお願いする」——このタイミングを仕組みにできるかどうかで、口コミの母数は大きく変わります。

とはいえ、施術の合間にこれを毎回手作業でやるのは、現実には難しいものです。私たちが開発の現場でいつも考えているのは、こうした「やったほうがいいと分かっているのに続かないこと」を、いかに仕組みに変えるかということです。来院データや会計のタイミングと連動させて、「お願いすべき人に、適切なタイミングで」声をかけられる。そこまで自動で流れる状態をつくれれば、口コミ集めは"がんばり"ではなく"仕組み"になります。

さいごに

悪い口コミは、なくすことはできません。どんなに良い院にも、いつかはつきます。大事なのは、ついたときに慌てないこと。今日紹介した4ステップと例文を手元に置いておけば、いざというとき落ち着いて対応できます。

そして、返信で守りを固めつつ、良い口コミを増やす仕組みも同時に回していく。この両輪がそろって初めて、Googleマップは院の信頼を映す資産になります。完璧な運用を最初から目指す必要はありません。まずは、いま気になっている一件に、手順に沿って返信するところから始めてみてください。
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石井 武

著者

石井 武

株式会社クロスリンク 取締役 CTO。

埼玉県出身。二児の父。

WebメディアやBtoBシステム、ECサイトなど、Web業界で15年以上にわたり、プロダクト開発、マネジメントに従事。

2023年に株式会社クロスリンクに開発責任者として入社し、プロダクト開発をリード。

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