自分のMBTI、知ってますか? 院のチームの距離が縮まる使い方

自分のMBTI、知ってますか? 院のチームの距離が縮まる使い方

石井 武

石井 武

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最近、若い世代の自己紹介に「INFJです」「ESTPです」といったアルファベット4文字が添えられることが増えました。性格を16のタイプに分ける診断の結果です。

流行りものとして聞き流してもいいのですが、スタッフがこの言葉で自分のことを話し始めているなら、一緒に働く側として中身くらいは知っておいて損はないと思っています。

先にお断りしておくと、この診断で人のことがわかるわけではありません。ただ、一緒に働く人と話すきっかけとしては、なかなか便利です。今回は、どこまで使えて、どこから先は使わないほうがいいのか、という話を書いてみます。

なぜ、こんなに流行っているのか

いわゆる「MBTI」と呼ばれていますが、MBTI自体は米国で商標登録されている正式な検査の名前です。いま若い世代に広がっているのは、それをもとにした無料のWeb診断「16Personalities」のほうで、スマホで10分ほど、日本語で受けられます。

▶ 16タイプの一覧はこちら(16Personalities公式) https://www.16personalities.com/ja/性格タイプ

広がったきっかけは韓国のアイドル文化だと言われていて、SNSやショート動画を通じて、プロフィール欄に4文字を書くのが当たり前になりました。就活の自己分析に使う学生もいるようです。

自分のことを素早く伝えたい、相手のことも手早く知りたい。そういう気持ちに、4文字がちょうどよくハマったのだと思います。スタッフが自分のタイプを口にするのは、「自分はこういう人です」と話してくれているのに近いので、聞く側としてはありがたい話です。

何がわかって、何がわからないのか

診断は、次の4つの組み合わせでできています。

  1. エネルギーの向き —— 外向(E)か、内向(I)か

  2. 物事の捉え方 —— 事実重視(S)か、直感重視(N)か

  3. 判断の軸 —— 論理(T)か、感情(F)か

  4. 進め方 —— 計画的(J)か、柔軟(P)か

ここからわかるのは、本人が自分のことをどう見ているか、どんなやりとりが心地よいと感じやすいか、くらいです。

能力や適性、向き不向き、人としての優劣といったことは、この診断からはわかりません。質問に自分で答える形式なので、受けた日の気分で結果が変わることもありますし、科学的な信頼性についても専門家の間で議論があるようです。ですので、性格を判定するものというより、会話の取っかかりとして使うくらいがちょうどいいかなと思います。

院でどう使うか

使い方で一番大事なのは、タイプを見て接し方を決めてしまわないことです。タイプはあくまで話のきっかけにして、実際どうなのかは本人に聞いてみる。この順番さえ守れば、使える場面はけっこうあります。

たとえば指示の出し方。結論から短く言ってほしい人もいれば、背景から順に聞きたい人もいます。タイプの話から「どっちがわかりやすい?」と聞いてみると、意外とはっきり答えてくれます。

褒め方も人によって違います。みんなの前で褒められると嬉しい人もいれば、一対一でさりげなく言われたほうが嬉しい人もいます。

新人さんへの教え方も、まずやってみたい人と、全体像を先に知りたい人とでは、説明の順番を変えたほうが覚えが早いことが多いです。

以前このコラムで書いた1on1の話題にもちょうどいいと思います。「診断やってみた?」から入ると、仕事でどんなときにやりがいを感じるか、みたいな話に自然とつながります。

もうひとつ、性格の違いを「どっちが良い・悪い」ではなく「タイプが違う」として話せるようになるのも大きいです。「あの子は気が利かない」と思っていたのが、「先に全体の流れを伝えたほうが動きやすい人なのかも」と考え直せたりします。

ちなみに、こういうのはまず院長や先輩が自分の結果を話してしまうのが一番早いです。上の人が先に開示すると、スタッフも話しやすくなります。

気をつけたい5つのこと

最後に、院で使うときに気をつけたいことを5つ挙げておきます。

  1. 強制しない。 受けるかどうか、結果を人に話すかどうかは本人に任せます

  2. 採用・評価・配置には使わない。 「◯◯タイプだから受付向き」のような判断には根拠がありません

  3. 決めつけない。 「Tだから冷たいよね」のような言い方は、言われた側にとってはただのレッテルです

  4. 結果が変わってもいい。 しばらくして受け直したら違うタイプになった、というのはよくあることです

  5. 会話のきっかけ以上にしない。 診断の結果より、本人の話のほうを信じます

さいごに

診断を受けてもらうこと自体に意味があるわけではなくて、お互いのことを知ろうとしているのが伝わることのほうが大事なんだと思います。その積み重ねで、院のチームの距離は少しずつ縮まっていきます。

まずはご自身が、10分だけ受けてみては如何でしょうか。結果を話のネタにしてもらうくらいの気持ちで、院のみんなとの会話を楽しんでもらえたらと思います。

ちなみに私は「運動家(ENFP-T)」でした。社内で話したら、だいたい納得されました笑

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石井 武

著者

石井 武

株式会社クロスリンク 取締役 CTO。

埼玉県出身。二児の父。

WebメディアやBtoBシステム、ECサイトなど、Web業界で15年以上にわたり、プロダクト開発、マネジメントに従事。

2023年に株式会社クロスリンクに開発責任者として入社し、プロダクト開発をリード。

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